2012年6月19日火曜日

真昼の野次さん

先週の金曜日のことだが、鎌ヶ谷に行ってきた。鎌ヶ谷には鎌ヶ谷スタジアムがあって、日本ハムの2軍選手たちが見られるのだ。この日は楽天×日本ハムの試合があって、それまでのローテーションを考えると先発は矢貫かと思われたが、やっぱり矢貫だった。私はにわかファンなので、実は彼のことはよく知らない。が、去年1軍でも試合に出ていたムードメーカーと評判の杉谷とか、下半身ムッチリで捕手として期待のルーキー近藤とかは見ておきたかった。その上に、画伯のピッチングが見られればラッキーだな、と。

6月15日は、県民の日とかいうので平日昼からの試合なのに駐車場はいっぱいだし、観客席も6、7割程度が埋まっていた。その日が県民の日だったことは球場のアナウンスで知ったので、最初に観客席を見渡したとき、こどもが多いけど学校はどうしたのかと思った。

2軍の試合を観にくるなんて女性はあまりいないかと思っていたが、案外いるものである。前の方の席に座っていた結構いい歳のおばちゃんが、「ゲッツー狙ってー」のような声援を送っていて、年季が入ってるなと感じた。

しかし、基本的に声援や野次は男性のものの方が多い。可愛いのもある。近藤が打席に立っていたとき、高い声で「自信を持ってー」と聞こえてきた。試合しているのは、少年野球チームじゃなくてプロなんですけどね。微笑ましくて笑ってしまった。かと思うと、後ろの席にいたじいさんたちは「プロみたーい」と野次ったり。ひどい話である。

じいさんたちは、どちらのチームも野次っていたので、誰かが「どっちの味方なの?」と訊いていた。「我々、勝っている方の味方だから」「いつでも気分良く帰りたいし」。うんうん、長生きできる秘訣だね!

球場では、かき氷や焼きそば、ソーセージなんかが売られていた。かき氷は1杯100円で、祭りの出店なんかで売られているよりはかなり良心的な価格。唐揚げとポテトのパックも買ったが、こちらは1パック500円で、こっちで利益を稼いでいるんだと思う

テレビの編集映像は見たい角度から見られるとか、効率よく観戦するにはいいんだけど、試合の緊迫感やら興奮は生で観るに限る。それに2軍は育成と割りきっているので、勝敗も気にならず純粋に試合の流れを楽しめる。1軍ほど興行臭もなく、地方の球場でまったりしているのも個人的には好き。試合の途中でラジオ体操が始まったり、チアの代わりにこどもたちがダンスしていたり。この日もそうだったが、ラジオ体操はいつも途中で終わってしまうらしい。後ろのじいさんが「ここからがいいところなのに」と言っていた。よくそう絶え間なく言葉が出てくるもんだ。

見たい選手は全員見られたのでよかった。試合は負けたんだけど。楽天打線、恐いです(^q^)

2012年6月12日火曜日

DARADARA100%

急に思い立って古い知人たちに連絡してみた。

この年齢になると、結婚やら出産やらの話題も当たり前のように出てくるが、中学時代からの友人(女性)もこの秋に結婚するそうだ。それにしても、お相手が4歳下というのに驚いた。今時はさして珍しくないかもしれないが、学生時代はどちらかというとほんわかしたタイプで、社会人になってからも「旦那ぐらい私が養ってあげるわ!」などと言いそうな強気な感じの人ではなかったので、意外だった。

この年齢になると、年上でも体だけ発達したこどものような人もいるし、逆もまた然りであることぐらい頭ではわかるのだが、それでもやっぱり不思議な感覚である。百聞は一見にしかず。会ってみないと、何とも言えないか。お相手の苗字があまり聞き慣れないものだったので、思わず「珍しい苗字だね」と返してしまった。案の定、「mikiちゃんほどではないけど^^」とのお答えが。

昨日は、以前勤めていた会社で退社後もお世話になっていたSさんご夫婦にお会いした。私が辞めるとなったときに、後任として入ってこられたのが奥さんで、会社では1ヶ月ほどしかお付き合いがなかった。akiさんと同い年の息子さんがいらっしゃるSさんなので、私とは本当に親子ほどの歳の差があるのだが、その年代の方と夫婦ぐるみのお付き合いができるというのは、私としては珍しいことである。

居酒屋で4人でまったりしていたのだが、akiさんが私について「歌が上手い」と言ったのがきっかけで、カラオケに行くことになってしまった。自分は1音も発しないくせに…(´・ω・`)奥さんに「お父さんやお母さんと来ていると思って歌えばいいのよ」と言われ、「あ、そんな風に考えると、かえって歌えません…」と恐縮する私。こういう状況で一体何を歌えばいいのだろう。

よくわからないので、山口百恵とかカーペンターズとか適当に有名っぽい曲を歌った。『未来予想図Ⅱ』が意外と好評だった。ご主人が『卒業写真』の特徴的なリズムの歌い出しを流れるように歌い、奥さんが「違うわよ」と言って教えるように一緒に歌っていたのが面白かった。奥さんは昔ウグイス嬢をやっていたからか発声がよく、『ひまわり娘』を歌っていたのだが、歌詞とともに流れる映像を見ながら、「ひまわり娘って言いながら、この花ひまわりじゃない」と冷静に指摘していたので笑ってしまった。

今日はのんびりしてしまった。天気も悪いし、寒いし。明日から活動しよう…。

2012年6月8日金曜日

ひとつのサイクル

美容室に行ってきた。いつものことだが憂鬱だった。美容師さんとの他愛もない会話が苦手だからである。akiさんはそういうのが好きらしい。
「黙ってるのも気まずいし…」「別に気まずくないもん」
きっと話題の引き出しが多い人には楽しいひとときなのだろう。私が嫌だ嫌だとしつこく言うので、しまいに「オレ、何か変な人と結婚したのかな…」と言い出される始末。まあ、残念ながら。

今行っているところでは、ずっと担当の人は固定である。特に何が気に入ったから、というわけでもないが、インターネットで予約したら自動的に固定されていた。そもそもこの美容室にしたのが、初回以降は電話でなくインターネットで予約が済ませられるから、というコミュニケーション嫌いらしい理由である。ネット予約の方が美容室側も楽だと思うんだけどな、と自分を正当化。

そんなこんなで渋々美容室へ。美容師さんに、前回来店したときの王将の話題を振られてびっくりした。その時の話は、近所の王将が全国一の来店客数を誇っている、とか、王将は無性に食べたいときに食べに行く、などという話。そこから始まって、食べ物の話題が多かった。とは言っても、ほとんど美容師さんが喋っていたのだが。銀だこのたこ焼きの油でカリッと揚がった感じより、イオンの中にあるたこ焼き屋のフワッとした感じが好きだとか。一方、私は「大阪出身なんで、たこ焼きは自分で作る派です!」などと話題を広げるでもなく、「そうなんですねー」とか。

パスタが好きだと言ったら、どういうソースが好きかと訊かれたので、「バジルです」と答えたら、「ああ、いいですよね〜」「20代のときのマヨネーズ並に色んなものに使ってますよ」「ラーメン屋のチャーシューみたいに、バジルも追加できたらいいのに」と色々な言葉が返ってきた。なお、私はそういった反応に「えへへ」とはにかんでいただけの模様。

そういえば、科学界のインディ・ジョーンズの話もしていた。そんな名前、私は初めて聞いた。「決まった番組しか見ないもので…」「決まった番組というと?」「今、『渡る世間は鬼ばかり』の再放送を見てるんですけど」…何だろう、この受け止め切れない感じは。

髪のブローも終わって、最後に「このあとどこか行くんですか?」と訊かれ、(ノーメイクのこんな適当な格好でどこへ行けるというのだろう)と思いつつも、「いえ、特には…」と答えたら、「そういう何か無になる時間みたいなのも必要ですよね!」と言われた。私の反応の薄さではそう言うしかないのだろう。こだわりも趣味もなくて申し訳ない気がした。《最初に戻る》